ライオンバスが本日を以て本園から引退しました 平成13年にくずは青葉幼稚園の通園バスとして導入しました。20年前になります。その翌年にわんわんバス、続いて子ライオンバスと続けて当時の通園バス入れ替えを行いました。ご承知の通り、わんわんバスと子ライオンバスはそれぞれが、役目をはたして本園を去っていきました。 ライオンバスについては、本園が最初の導入した通園バスであり、いくらかの私の思い入れがあります。以前は、キャラクターバスは非常に高額でなかなか幼稚園が手にすることが厳しい状況でした。普通に車両価格に高額な仮装費用を加えた価格が当たり前でした。 なかなか購入が厳しい中で、子ども達の喜ぶ顔を思い浮かべ、なんとか導入したいと毎年のように調査していました。子ども達の笑顔を載せて街中を走る幼稚園キャラクターバスを夢見ていました。 そんな時、自動車メーカーがライオンバス、わんわんバスを生産する運びとなりました。価格も当時の高額な費用から少しは低価格となりました。懇意にしている自動車関係の方よりそんな情報をいただき、早速に商談にはいりました。ライオンバスは、日本第一号ということで工場にお招きいただき製造工程を見学させていただき丁寧な説明を受けました。パンダバス、ねこバス・・・何より、高額なバスがいくらか予算計画が立てられるようになった平成12年頃の状況でした。購入業者の方も初めてのライオンバスということで期待が高く、その後の子どもたちの感動の声などを聴かせてほしいと依頼をうけたりしていました。 納車時に自ら運転し燃料を入れに行く際、くずはの街中を走行したとき、歩いている方や他車両が「驚き」の顔をされていたことを鮮明に覚えています。運行当初は、めずらしく皆さんが振り返ってみていただきました。卒園した小学生の子ども達は手をふってくれたりと「愛されている」ことを感じた時間でした。 その後、わんわんバス、子ライオンバスの導入によりすっかり本園のイメージを築き上げた通園バスと認識しています。 ライオンバス引退の日、若かりし頃の私の「ちいさな夢」をなんとか実現させようと走りまわったころを思い出した時間でした。昨年は、コロナ禍によりライオンバスにマスク着用し「感染拡大防止」を表現したことも忘れられない一場面でした。ライオンバスの存在は、子ども達の笑顔、そして街には和やかさをもたらすことができたのでは?、というちっぽけな役目を果たした通園バスであると自負しています。 通園バスの安全運行は当然でありますが、安心して楽しく乗車できる幼稚園バスとしての位置づけはおおきかったと信じるところです。 ながきにわたり、ライオンバスを見守っていただいた皆様に感謝いたします。 2021年10月22日 学校法人山口学園 くずは青葉幼稚園 園長 山口尚志 |